【5月10日チャオミンの覚え書き】移動距離140キロ。
一日中、雨。山沿いでは避難勧告もあり、雷を伴って激しく降る雨の日。お昼前の一時間くらい、御船町の小坂小学校避難所へ行ってきました。ちょうど朝のお茶の時間が終わった所だったようす。
「こんにちは~」と挨拶して体育館へはいると、きよこさん、いました~。
「チャオミン~」とまたまた喜んでくれて歓迎してくれます。
「また、こんな雨の日に~」
「いっつも雨の日ね。雨男ばいね。」と嬉しそうな声で話しかけてくださり、こちらが元気づけられていく、いつものパターンです。(笑)
いつもの場所に案内され、大ぶりの急須をながめながら「今、お茶してたところ」。
「なら、今日はコーヒーばいれましょうか」となり、ネイチャー仲間の支援物資で、
鹿児島の出水の珈琲豆販売の「珈琲版画」さんの豆を楽しむことにしました。
手挽きのコーヒーミルに豆を入れて、
「挽いてみてもらっていいですか?」とお手伝いを頼みました。
「初めて~」「香りがよかね~」とお二人のおばあちゃんが手伝ってくださいました。
そして、きよこさんは、いつものように、はなれた所で休んでおられる方の分も届けてくださいました。学校も始まり、その教室と廊下から伝わってくる、子どもたちの声と気配。 雨音が響く体育館のかたすみでは、昭和8年生まれの82才のおばあちゃんが挽いてくださった珈琲を、チャオミンが心をこめて、小さな煎茶椀でシェアして楽しみました。
役場の担当職員さんもおいでになり、しばしの談笑。未だに御船町内には避難所が20カ所。強弱を繰り返す雨音をBGMに、マチナカから山間部までの多様な環境に想いを巡らせました。ここは昼間は少人数ですが、夜になるとまだ多くの人が広い体育館の中で時をすごされています。被災地域ごとに、避難所ごとに、人ごとに、その環境は想像以上に違います。
これからの暮らしについての不安や不満よりも、「今、生きている幸せ」に感謝することを口にされる方が多いように、私は感じます。お互いに気遣いされながら、励まし合いながらの共同生活。その楽しみや喜びを口にされつつも、一刻でも早く、心を安心してゆるめることが出来るような日常生活へ。
そんなことを願いつつ、体育館を後にしました。次回来る時は、晴れの日に!
旅するオーガニックストア
2015年 昭和の木造平屋のスモールハウス「おもや」から始まった2拠点暮らし。スモールでエコロジカルな暮らしをさぐるラボ。 九州各地にある拠点はどれもカフェであり、学校であり、塾であり、みんなの居場所。 人と出会い、モノと出合い、自然と出会う、そんな居場所。 みんなの居場所だから、そこにあるものをたいせつにすることだけが唯一の約束。 いってらっしゃい。お帰りなさい。お茶でも飲みましょう。
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