【4月26日熊本地震13日目】
公益財団法人日本シェアリングネイチャー協会の代表理事の西澤さんがこれからの支援をみすえて熊本へ来られました。水俣の三村さんとともに三人で被災された方のもとへ。
まず訪問したのは、立ち上がったばかりの「RQ九州」本部事務局。美里町にあります。
写真は左から西澤代表理事、フットパス協会の濱田さんと井澤さん、水俣の三村さん。
濱田さん、井澤さんお二人とも美里町民で、被災者であり、支援者でもあります。
これからの支援について情報交換と連携を約束して、御船町のグリーンヒルみふねに向かいました。
みふねもりもりシェアリングネイチャー地域の会(職域の会)運営委員長の吉本施設長と。
モノの支援から人的支援へ。職員の方達の疲労回復と精神的ストレスの軽減がこれからますます重要視されてくると感じました。
そして、被害の大きかった城南町鰐瀬(ワニゼ)地区の土鹿野(ハシカノ)へ向かいます。
集会所に続く細い道沿いの古い家屋は全壊し、解体撤去作業がすでに始まっていました。集会所で復旧作業をされていた住民の方へ支援の内容をお伝えして、連絡先交換をしました。
そして向かったのが御船町の小坂(おさか)小学校避難所。前回は水俣からの晩柑をお届けし、そのあと同じく水俣からのハヤシライスの炊き出し隊もあり、何かと水俣にご縁のある避難所です。担当の役場職員さんも支援活動に対して好意的に受け入れてくださる雰囲気です。晩柑の評判がよかったので再度の提供とお茶の時間を申し出ると、夕方が人が多いのでおすすめです、との情報もいただいていたので、いったん自宅に物資をとりに帰り、あらためて夕方におじゃますることにしました。
今朝出発前に自宅で西澤さんがにぎった山小屋おにぎりをほおばり、午後は益城町の飯野小学校近くで、ご近所同士で助け合いながら生活されている集落へ、缶詰やレトルト食品を持って行きました。
子育て真っ最中のYさん、買い物にもなかなかでかけられない状況で、前回のように食料品を届けました。お隣Sさんとガス屋さんのMさん、一番最初に届けさせてもらったKさんにもお届けしました。みなさんの笑顔が見れてよかったです。
その後、訪れたのは、益城町総合運動公園に開設された100張りのテント村。登山家の野口健さんの呼び掛けで総社市やコールマンの協力で24日早朝から多くのボランティア参加により設置されています。車もそばに置ける形で、快適にテント泊をすごしてほしいと思います。手前のマンホールの突抜具合を見ると震度7の揺れを実感します。
次に向かったのは、嘉島町立嘉島東小学校避難所。ここは発生直後の避難所立ち上げから運営まで、元(げん)さんの厳しくも温かい雰囲気作りに誰もがお互いにやさしくなれるアットホームな避難所です。この日もおやつを持って行くと子どものように喜んでくれました。モノにこもった想いをきちんと受け止めてくれる元さん、いつもありがとう。
写真は佐賀の武雄の仲間が支援してくれた銘菓「逸口香(いっこっこう)」(嬉野市塩田町楠田製菓)と元さん。このお菓子はちょっと常識では考えられないつくりだけど、とても素朴な感じで大好きです。
そしてお昼前に一度寄った小坂小学校へ。
晩柑を運び入れ、お茶の時間の許可をもらっている旨伝えると、施設担当のきよこさんはぜひお願いします、としっかりした口調でステキな笑顔で受け入れてくださいました。
持参した竹のかごから急須と湯のみを取り出し準備をします。そのようすを見ながら、それだけでも感激され、届いたばかりの泉町の新茶をいれて差し上げました。
すると、みなさんそれぞれ、おいしいお茶をありがとう、湯のみでいただく熱いお茶はおいしか〜、と大変喜んでいただきました。なかでも、きよこさんは涙ぐみながら「ふだん、家では毎日のようにお茶を飲んでいたのに、ここにきてからは飲むことがなかったの、、、、あんなにお茶がすきだったのに、、、。本当にありがとうございます。」と感激していただきました。こちらも思わず涙腺が、、、。
お茶請けはここでは「逸口香」と「デーツ」。なんとなんと、逸口香を知っている方がおられ、お菓子談義で盛り上がりました。また、アラブのドライフルーツ「デーツ」も珍しく、干し柿のようで甘みが際立つので、甘くておいしいと喜んでくださいました。デーツは保育園から高校まで同級生で、今もよく会う古賀君(福岡市香椎スイーツ)が支援物資として送ってくれたものです。
この日、お茶は何杯もおかわりされて、1時間以上はいたでしょうか、まだまだいろんな話はつきませんが、またの再訪を約束して帰路につきました。
小坂の皆さん、またお茶しにいきますね♬急須に茶葉を入れ、お湯をそそいで湯のみで楽しむ。こんな普通が失われている現実を目の当たりにして、普通ではないこの日々とお茶の時間の大切さに感激しています。
つづく
旅するオーガニックストア
2015年 昭和の木造平屋のスモールハウス「おもや」から始まった2拠点暮らし。スモールでエコロジカルな暮らしをさぐるラボ。 九州各地にある拠点はどれもカフェであり、学校であり、塾であり、みんなの居場所。 人と出会い、モノと出合い、自然と出会う、そんな居場所。 みんなの居場所だから、そこにあるものをたいせつにすることだけが唯一の約束。 いってらっしゃい。お帰りなさい。お茶でも飲みましょう。
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