お茶のじかん〜幻のお茶との出会い〜

〜いってらっしゃい。お帰りなさい。お茶でも飲みましょう。〜

ブログのおもやの説明にこう記した。

おもやで時間をすごすとき、お茶はなくてはならないものだから。


写真は昨年、武雄市若木町のくぬぎの杜にある、土雑貨カフェつちのやさんの裏山に自生していた茶葉を、摘んで作った釜炒り茶の仕上がる直前です。

2000年の9月に、八代の自宅で山暮らしセミナーハウスを始め、翌2001年正月から日本茶がメインの茶房やませみを自宅で開店した。確か、同級生のてっちゃんが新年早々にお祝いに来てくれたのを今、思い出した(てっちゃん、ありがとう♬)。


泉村(現在は八代市泉町)は、昔から熊本では上質なお茶の産地で、しかも自園自製の農家が多く、お茶の飲み比べができるくらい個性豊かなお茶があって、私も移住後、たちまち、日本茶ファンになった。その中で一軒だけ専業で釜炒り茶を作っている農家がしげおさんだった。

釜炒り茶は、香りとのどごしに、自分自身が信じられないくらい素直になる不思議なお茶。大好きである。この世の中で飲みものを一つだけに制限されたら、迷うことなく、釜炒り茶を飲むし、なくなったら自ら作るし、広くふるまいたい。そのぐらい好きかもしれない。


釜炒り茶農家のしげおさんは、当たり前のように、さりげなく、さりげなく、お茶にこだわる。作り方に、茶葉に、香りに、風味に。


しげおさんの作る釜炒り茶に魅せられたお茶ファンが全国から訪れるのは無理も無いことだと思う。幻のお茶と呼ばれるくらい、釜炒り茶は希有なお茶になってしまっているという。


食事時に、お茶漬けに、お菓子より漬物がぴったりな釜炒り茶。そんな、日常の暮らしの中のお茶が、現代は特別な存在のお茶になっていることは、釜炒り茶にとっては悲しいことかもしれない。せめて毎日の暮らしのお茶の時間だけは、時代が変わってもなくならないように願っている。人間が存在する限り、お茶のじかんがなくなる事はないと思うが、、、。





0コメント

  • 1000 / 1000

旅するオーガニックストア

2015年 昭和の木造平屋のスモールハウス「おもや」から始まった2拠点暮らし。スモールでエコロジカルな暮らしをさぐるラボ。 九州各地にある拠点はどれもカフェであり、学校であり、塾であり、みんなの居場所。 人と出会い、モノと出合い、自然と出会う、そんな居場所。 みんなの居場所だから、そこにあるものをたいせつにすることだけが唯一の約束。 いってらっしゃい。お帰りなさい。お茶でも飲みましょう。