一服一銭、ただよりはまけ申さず〜熊本地震6日目〜

2016年4月14日からのもうひとつの旅の記録を始めます。

【4月14日(木)】最大震度7。マグニチュード6.5。

【4月16日(土)】最大震度6強。マグニチュード7.3。

八代の我が家は益城町から車で40分ほど。当然、山暮らしカフェも揺れに揺れる。


【4月19日(火)晴れ】発生から6日目

御船町の藤岡医院で炊き出しをされているので、シェアリングネイチャー仲間のすっぎーや小里さん、三村さんなどが準備してくれた支援物資(水俣の吉田浩司さんの晩柑など)を車に積んで訪ねる。この日の材料は間に合っているので、本当に必要としているところへ届けてほしいとのこと。小坂小学校の避難所を紹介してもらう。

しましまの木の彩食料理人junさんはじめ藤岡医院の院長ご夫妻、スタッフの方々の気持ちのよい対応に心洗われる。


小坂小学校へ向かう。

避難所を手伝ってくれている地元の男子高校生。明るくて元気があって少しシャイ。おいしいジューシーな晩柑と水とウエットティッシュなどの衛生用品を届けました。すごくアットホームな雰囲気の避難所。ちょうどノロウイルスがほかの避難所で発生し、そちらへウエットティッシュなどを回したので、ここの分が不足になっていたようです。

後で、佐賀からの支援物資を届けているりゅうちゃんにその旨を伝えたら、すぐに届けてくれました。ありがとう〜。こんな情報共有と伝達で、困り事って解決していくんですね。避難所の皆さんも喜んでいただけてよかった〜。

実は、この地区は、橋が三カ所通行止めのため、町中心部からは近いのに、すごく遠回りしないと行けない地域に。途中で道をたずねたら、なんとその方は区長さんで親切に教えていただきました。昨晩やっと電気が復旧したばかりの地域で、断水が続いていました。


さて、次は宇土市へ。

次に向かったのは宇土市民体育館の前の市民プール駐車場。連絡を受けて待っていたのは、アロマセラピストのゆみさん。ウェットティッシュと紙コップを届け、そして「一服一銭お茶のじかん」。ほかにも、車中泊のコツも伝授いたしました〜。


ゆみさん親子が着替えをとりに自宅にいくとのことで、歩くとけっこうあるので、いっしょに車でいくことにしました。そのお隣の方にもグレープフルーツを差し上げる事ができて、ひさびさのビタミンC!と喜んでおられたのが印象的でした。


そして熊本市へ。

子飼商店街の近くで紙おむつとカセットガスを届けました。ここはまちなかですが、周辺のお店では、なかなか手に入らず困っておられたようで、よかったです。


そして熊本市内の流通団地の田迎西小学校の避難所。この日は1008人!の利用者。断水とガスが供給停止の地域で、教室泊と運動場での車中泊ができる避難所。指定避難所ではないけど、この人数の多さはまちなかならでは。まだ商品は少ないけど、近くにスーパーやお店がいっぱいあるので、通勤や買い物の便利さがあるのかな。ここで会ったシェアリングネイチャー仲間の辻さんは車中泊組でした。


こんなチラシも。

スノーピークアウトドア隊が近くの平成中央公園にてテント村を開設。車中泊の留意点が書かれたチラシがありました。私たちのようにコツをつかんで車中泊を楽しむようになれるといいのですが、フラットにならない車での車中泊が多く、続くと身体に負担がかかるので、テントがあれば、テント泊がおすすめです。


避難所のインフォメーションボードでは、不足しているものと足りているもの、注意事項などが記されていました。

山暮らしカフェ(熊本県八代市泉町)は、通常の営業は、しばらくおやすみさせていただき、私たちは今必要なものを必要としている方へ届ける活動を始めました。支援物資が届かない方々であったり、支援物資以外のお洗濯や買い物などのご用聞きみたいな活動です。

ひとり一人の心によりそう形でこれからの暮らしをいっしょに作っていきたいと考えています。それは、こころ豊かな暮らしを作りたい私たちの願いでもあります。

これまでに、つながらせていただいた皆さんと、これから出会うであろう皆さんと私たちとの共感がうみだす「一服一銭出会いの旅」。(江戸時代後期に庶民にお茶をひろめた売茶翁は路上でお茶を一服一銭でふるまった。私が尊敬する師匠であり、私のアイドル)

悲しみも喜びもわかちあえる幸せ、思い浮かべています。


つづく

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旅するオーガニックストア

2015年 昭和の木造平屋のスモールハウス「おもや」から始まった2拠点暮らし。スモールでエコロジカルな暮らしをさぐるラボ。 九州各地にある拠点はどれもカフェであり、学校であり、塾であり、みんなの居場所。 人と出会い、モノと出合い、自然と出会う、そんな居場所。 みんなの居場所だから、そこにあるものをたいせつにすることだけが唯一の約束。 いってらっしゃい。お帰りなさい。お茶でも飲みましょう。