「旅する春」前回は13日目の別府夕暮れおざしき音楽会でしたが、今回はいよいよ最初の大きな目的地「奥出雲」(出雲市斐川町と雲南市山王寺)です。2日目、3日目と、つどいの家に宿泊させていただいたのですが、そばにある出西窯(しゅっさいがま)さんは森のようちえんの活動翌日に訪れました。初めて知った窯元だったのですが、民藝運動に深く傾倒され、地元のものと日々の暮らしにこだわりを持って作陶続けられている、本当に心魅かれる工房でした。工房見学ができます。またぜひ行きたいです。
【3月23日(水)〜24日(木)】島根県出雲市斐川町 雲南市山王寺棚田
初日の車中泊を経て、朝の足湯にもつかり、快晴の日本海沿岸早春ドライブ。気分は爽快そのもの。ソーラークッカーで調理した重ね煮と珈琲の野外ブランチも満喫し、午後は奥出雲をめざします。夕方に出雲市役所そばで出迎えていただいた野津さんと向かったのは、やはり「出雲そば」です!今回は「たまき」。そばだけでなく、手打ちうどんもおいしいお店。私と相方のしっぽさんは、まずはおそば。私は三段のわんこそば。もちろん、おいしくいただきました。
そして翌日は朝から森のようちえん体験&おはなし会&活動候補地下見です。山王寺地区にある棚田は棚田百選に選定されているほどで、美しい日本の里山の原点のようなところです。ここで里山ハウスを拠点に、里山の暮らし体験を通じた地域活動をされている多久和さんご夫妻と出会いました。そのほかにも子育て中のお母さんお父さん、大学教授、学生、研究者、NPO団体、地元住民も含めて、森のようちえんに興味のある方々が多数ご参加してくださいました。
棚田の見渡せる展望台で集合したあと、森のようちえんで使えそうなフィールドに移動し、おさんぽしながら、季節と自然とふれあいながらの下見です。
おさんぽの途中、いつものように土手でおひるね〜、やっぱり気持ちよいものですね、土と草の香りをかぎながら、ごろ〜んとしばし、ねっころがりました。寝ちゃった人も?
その後、近くの公民館でスライドなどを使って森のようちえんのおはなし会です。ドイツに以前行った時の写真や日本の活動の現状、そしてたいせつにしたいもの、質疑応答などを行ないました。みなさん、とても熱心に聞いてくださり、昼食もとりながらの懇談もいい雰囲気でした。4月からもう始めたいとの声もあり、ぜひ実際に森のようちえん、始まるといいですね〜♬
身近な自然と季節の移り変わりを楽しむには、二十四節気などの旧暦/雑節などをヒントにするといいですよね。日本に伝わる昔ながらの里山暮らしを大事にすることと森のようちえんって、相性ぴったし。最後はレイチェル・カーソンの「センス・オブ・ワンダー」の一節を読んで閉会となりました。
そして、夜のおはなし会へ移動するのですが、こだわりのそばの名店「東風」(こち)へ。ここのおそばもまたおいしくて、おいしくて。
おそばの後、日本三大美人の湯で温泉につかり、つどいの家へ。
最初は持参した熊本の釜炒り茶をどうぞ〜。
夜の部の参加者も多士済々で、いろんなお話ができました。参加者の方からは、既存の保育園/幼稚園との違いや森のようちえんとしての運営への不安と期待の声、島根県会議員の高見さんは子育てと地域文化、地域活性化に熱心な方で、県議会でもすでに取り上げておられました。応援します〜。市の職員さんも参加してくださっていました。
また、森のようちえんに関わる人の裾野の広さは、自給できる資源が豊富な地方ならではと、私も改めて感じました。ほかにもサドベリースクールについて意見交換する場面もあり、多様な子育てについてお互いに話し合いました。最後はまとめることよりも子育てについて、三人グループになって、お互いの感想をシェアして夜の部を閉じました。
昼と夜、ともに森のようちえんのテーマで活動/お話したのですが、日本にも昔からあった自然とふれあう保育スタイルをもう一度見つめ直し、決して特別な活動ではなく、日常の子育て/親育ち/地域の元気づくりと自然環境整備につながる「森のようちえん」へ。それって、とても魅力的な取組みだと感じてもらえたのではないかと思います。
このあとも夜は続くのでした〜。
〜続く〜
旅するオーガニックストア
2015年 昭和の木造平屋のスモールハウス「おもや」から始まった2拠点暮らし。スモールでエコロジカルな暮らしをさぐるラボ。 九州各地にある拠点はどれもカフェであり、学校であり、塾であり、みんなの居場所。 人と出会い、モノと出合い、自然と出会う、そんな居場所。 みんなの居場所だから、そこにあるものをたいせつにすることだけが唯一の約束。 いってらっしゃい。お帰りなさい。お茶でも飲みましょう。
0コメント